こんにちは
看護師の神農です🐣
今回は「猫カリシウイルス」についてのお話をします。
前回ヘルペスウイルスについてお話ししましたが、ヘルペスウイルスとカリシウイルスは症状が似ていて
ヘルペスウイルスと異なる点は「歯肉口内炎」になります。人で口内炎というと大したことはないイメージがありますが
猫ちゃんはご飯が食べられなくなるほど痛みが強く、痛みからよだれが尋常じゃないほど出ます。
食欲旺盛な子は、痛くても食べようとしてご飯を噛みながら叫んだり口を自分でひっかいて血が出てしまったり
おなかはすいているのに食べられないというのが見ていてとてもつらいです。
この口内炎の治療法として、「全臼歯抜歯・全顎抜歯」が効果的とされています。
(イラストは先輩の国家試験用のものをお借りしました)
全臼歯抜歯=イラストにある臼歯と書いてある歯を全て抜いてしまうということ
全顎抜歯=犬歯も含めてすべての歯を抜いてしまうこと
全臼歯抜歯の約60%、全顎抜歯の約80%が改善されるといわれていますが、20%40%は改善されない状況ではあります。
ご飯が食べたくても食べられず苦しんでいるのを見ていられない方がほとんどで60%、80%にかけて皆さん手術をご希望されます。
高齢で麻酔がかけられない子は、ヘルペスウイルスの時同様お薬でコントロールしていく形で
負担をかけるよりもお薬を飲んで調子がいいならそうしてつきあっていくのも1つの手段かなと思います。
猫カリシウイルスについてのお話でした。
うちの子も口を痛がっているかも1度見てもらおう、というきっかけになればとおもいます。
(歯石によって歯肉炎を起こし痛い場合もあるのでワクチンのついでに是非チェックだけでも🐱)